伝わらないコピーは「言いすぎている」から
「せっかく良い商品なのに、どうして売れないんだろう…」
そう感じたことはありませんか?
多くの場合、その原因は“伝えている情報が多すぎる”ことにあります。
コピーライティングの基本は、「ベネフィット(お客様にとっての価値)」を伝えること。
ところが、ほとんどの人はあれもこれも言いすぎて、結局“何も伝わらないコピー”になってしまっているのです。
今回は、伝説的なセールスライターたちが口をそろえて語る、「たった1つのベネフィットに絞る技術」についてお話しします。
ベネフィットは「全部言う」より「一つに絞る」
「便利です」「早いです」「安いです」「高品質です」「サポート万全です」
……どれも確かに良いポイントです。
しかし、それらをすべて並べると、読み手は「で、結局なにが一番いいの?」と混乱してしまいます。
伝わるコピーとは、すべてを語るのではなく、最も響く“1つのベネフィット”に焦点を当てることです。
例:ダイエットサプリを売る場合
たとえば、あなたがダイエットサプリを売るとしましょう。
「脂肪燃焼」「代謝アップ」「肌に良い」「ストレス軽減」「リバウンド防止」
どれも素晴らしい。でも、全部書いたら読者は迷子になります。
それよりも、
「無理せず自然に体が軽くなる」
という“体験”に集約して語るほうが、ずっと印象に残ります。
スポットライトを1つに当てる
コピーとは、商品の魅力に“スポットライトを当てる作業”です。
ひとつの光を的確に当てれば、主役がくっきり浮かび上がる。
でも、あれもこれも照らそうとライトを乱射すれば、全体が白くぼやけて主役が見えなくなる。
あなたのコピーが伝わらないのは、光を分散させすぎているからかもしれません。
「1つしか言わない」ではなく「1つに集約する」
ここで注意したいのは、「1つだけ伝えればいい」ということではありません。
複数のベネフィットを、1つのコアベネフィットに統合して伝える、ということです。
たとえば、
「時間もお金も手間も節約できる」
という3つの利点を、
「あなたの人生にゆとりが生まれる」
という1つの軸にまとめる。
これが、伝わるコピーの書き方です。
「ひとりの心に刺されば、万人に届く」
セールスコピーの世界には、こんな言葉があります。
「ひとりの心に刺されば、それが万人に届く。」
欲張って広く伝えようとするほど、誰にも届かなくなる。
でも、たった1人の心を動かす言葉を磨けば、それは多くの人に響くのです。
まとめ:削るのは「愛のある勇気」
コピーライティングとは、“言葉を削る勇気”を持つこと。
多くを語るより、「これだけは絶対に伝えたい」という一点に絞ることが、結果的に最も強いメッセージになります。
「伝えたいことを減らすのは、愛のある勇気だ。」
あなたの言葉をもっと遠く、もっと深く届けるために――
今日からぜひ、「伝えるベネフィットを1つに絞る」練習を始めてみてください。

